第16回 ビッグモーター社が向かう先 ~超オーナー会社とパワハラ帝国の末路~

就業規則のいろは~とある社労士の独り言~

随分久しぶりの投稿ではございますが(笑)、現在社会的な認知度を爆上げしており、かつ連日連夜マスコミのネタを提供し続けている「ビッグモーター」を一社労士というよりは、どちらかというと「かっての私の企業人として経験」から論じてみたいと思います。
結論から言うと超オーナー企業でパワハラが公然と横行しており、かつ社員の退職率が高い会社は衰退しかつ最終的にはほぼ100%潰れます。例外は全くないといっても良いのではないかと思います。
一応潰れる会社の特徴を述べてみたいと思います※あくまでも私の個人的な意見となります。

1.社長が超オーナー社長であり、大きなことを年がら年中ほざいている(例えば「日本一」とか「社員の給与)。
2.社長が営業出身でありそもそも営業力が突出している。
3.社長、役員または管理職者(部長とか課長とか)といわる層の、下の者への”言葉遣い”が酷い。
  ※「オイ!」とか「お前らさ~」とか言う会社は完全にアウトです。速攻で転職を考えましょう(笑)
4.社長の取り巻き(役員とか)が社長等に非常に気を使っており、社長と一緒に歩くときに半歩後くらいを歩いている。
5.「企業理念」を朝とか、大きな声で唱和させられる会社
6.とにかく人の入退社が激しい会社
7.残業代をあらかじめ「固定給」として払っている会社
 ※つまりサービス残業相当させられ、それ以上の残業代を払う気はない。休日及び深夜手当はあり得ない。
7.タイムカードや勤怠表の記録や管理がいい加減
 ※打刻前、打刻後にも就業しなくてはならない会社は更に将来有望です(笑)
8.就業時間外の深夜または早朝にもメールが飛び交っている。
9.交代休日の会社であり、一応求人要綱または就業規則上は「月〇日休み」とか記載されているものの、まともに休めない。
10.年がら年中会議等を開いており、特に営業会議で数字未達成の部門や拠点への詰め寄り方がエゲつない。
11.有給休暇は親族が4んでも休めない。※結婚のときだけ辛うじて休めるが、結婚式には呼びたくもない上司や偉そうな社長のかつ嬉しくもない「社長からのお祝いのメッセージ」など読まされる。
 ※社長のお祝いのメッセージは自身の「私はこんなに”立派な”社長なんですよ!」をアピールしたいためです(笑) 決して社員を祝福してのことではありません。
12.ビッグモーターのように、役員か管轄本部長の「視察」とかがある。
 ※特に地方かつ観光地に拠点があり(例えば札幌、仙台、大阪、福岡等)、年がら年中社長や役員、または本部長等が”視察”にくる会社は要チェックです!
 彼らの目的は、一応拠点の巡回視察になってますが、目的は「夜の飲み会」といきつけの「キャ〇クラのお姉さま」との楽しい”夜の会談”です(笑)
13.とにかく管理職者の背中に哀愁が漂っている会社。
14.社員同士の会話が少なく、表情も暗くかつメンタル的に患っている社員も多い会社

如何でしょうか?「それってブラック企業じゃないの??」と気が付かれた方は大正解です!
尚、上述した14の点のうち、半分くらい該当している点があれば、それはもう立派なブラックといえます(本当は1/3も該当していればブラックなのですが・・)。
尚、こういった企業で長期で就業していても基本なんら自身のキャリアップにも繋がりませんし、市場でもまた評価もされません。肉体的にも精神的にも衰弱していく一方です。とはいえ生活もあるのですぐ辞めることが出来ない方も多いと思いますので、まずは履歴書、職務経歴書を書いて転職サイトまたは転職エージェントに登録しましょう。
繰り返しますが、こういった企業で務めていても”百害あって一利なし”です。
それに例外なく潰れます。「なんとかなるのでは・・・??」と人は希望的観測をしがちですが、このような企業はあり得ません。

☆で、ビッグモーターはどうなると予想するのですか??

ということで、ここからが本題です(笑)
結論から言えばビッグモーターは労基からも査察を受けるでしょう。
何の観点からかといえばまずは「未払い残業」でしょうね。現在金融庁、国土交通省等がメインとなって監査や調査に動いておりますが、一方では厚労省も直接的か間接的にかは分かりませんが、ここまで大きな話になると厚労省としても実態調査に乗り出す可能性は高いかなと思っており(だいたいパワハラが横行している会社は未払い残業代とセットなので・・)、そういった面でもビッグモーターは八方塞がりになるでしょう。
まぁ上述のように今あの会社は、懐事情は火の車状態なので、資金的にも枯渇寸前ではありますが更にこのような未払い残業代なんか重なれば、もう10さんしかないでしょうね。
(もし仮に存続できたとしても、そもそも今後人が採用できなくなる可能性が高い。)

最後になぜこのような会社は存続不可能になる可能性が高いのでしょうか?
理由は簡単です。誰もこんな会社で「働きたくない。」からです(笑)
特に昭和あるある会社を地で行くような会社は若い世代に全く受けません。
これだけ少子高齢化が叫ばれている世情で、「人離れ」はイコール「倒産予備軍」に繋がるということです。

Office Azuma

追伸

今回の投稿ですが、一見すると一般の従業員向けに投降したようにみえますが、実は企業側の方に見ていただきたく投稿しました。
特に創業社長になるとやはり能力もありますし、絶対的な自信もありでなかなか社風を変えるのは難しいです(そもそもご自身の考え方を変えなくてはなりませんので・・)。
ですが、上述したように人心が離れる会社の末路は悲惨です。
もし「どのような取り組みが必要か?」そして「まずは何から始めるべきか??」を少しでも考えるのであればOffice Azumaの初回無料相談をまずはお受けいただければと思います。

お問い合わせフォーム

 

ページの上部へ戻る

keyboard_arrow_up

0432163988 問い合わせバナー